現代の最強兵器 2015 7 19

 現代の最強兵器とは、何を連想しますか。
ステルス戦闘機でしょうか。
イージス艦でしょうか。
実は、現代の最強兵器とは、潜水艦です。
 私は、2003年に、日本には空母が必要であると書きましたが、
費用対効果を考えれば、潜水艦です。
潜水艦の場合は、「効果」の部分が非常に大きいのです。

書名 潜水艦の戦う技術 現代の「海の忍者」
著者 山内 敏秀  サイエンス・アイ新書

 現在、潜水時における推進力は、
電池によるものか、原子力によるものになります。
いや、今は、全部、電池式になっているかもしれません。
 原子力潜水艦の場合、構造上、雑音を発生しやすいからです。
なにしろ、原子力潜水艦は、「動く原子力発電所」のようなだからです。
 原子力というと、最新技術のように思えますが、
基本は、蒸気機関車と同じです。
 蒸気機関車は、石炭で、お湯を沸かして、
その熱エネルギーを使って、車輪を動かしていますが、
原子力も、核分裂で発生する熱で、
お湯を沸かして、お湯でタービンを回します。
 潜水艦の場合は、タービンから減速ギアを介して、
推進器を回すことになります。
 こうなると、原子力潜水艦は、雑音の塊となってしまいます。
これでは、水上の艦船や航空機から発見されやすくなります。
 そこで、タービンで発電機を回し、
発生した電気で電動機を回し、推進力を得るという方法に変わったかもしれません。
 こうなると、ディーゼル式の潜水艦と同じになります。
ディーゼル機関によって、発電・充電して、
電力で推進力を得るのと同じになります。
 将来、画期的な電池が発見されれば、
潜水艦において、ディーゼル方式も原子力方式も廃止されるかもしれません。
 さて、この本には、興味深い記事がありますので、掲載します。
「伊25」潜水艦の水上偵察機は、アメリカ本土を爆撃した。
 第二次世界大戦の時に、各国は、
潜水艦に偵察機を搭載できないか試みましたが、
実用化に成功したのは、日本海軍だけでした。
 「伊25」は、焼夷弾2発を特別装備した水上偵察機を搭載して、
アメリカ西海岸に向かい、1942年9月に、
オレゴン州を爆撃しました。
(引用、以上)




































































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